知りたい!の源

京大卒の塾講師が感じた様々な事を書くブログ

理解力がある子とない子

生徒との距離の近い、個人経営の小規模な塾で講師をさせて貰いはじめて、3年経ちました。


学生時代から、テスト前に同級生や自分の妹(双子なので同い年)に質問されたり、近所の仲のいい年下の子の親に家庭教師をお願いされたり。何かと他人に勉強を教えるという機会がたくさんありました。
 
その頃からずっと疑問に思っていたことがあります。
そして、塾で講師をし始めてますます強く興味を惹かれるようになりました。
 
それは
「なぜ、同じ説明で理解できる子とできない子がいるのか?」
という事です。
 
そもそも、教科書でかなり説明がされています。
教科書がわからなくても、いくつか実例や比喩を伝えてあげるだけで、「そっか!、てことは、これの時はこう?」と自分で理解し例示出来るようになる子もいます。
しかし、いくら噛み砕こうとも、さっぱり反応のない子もいるのです。
 
様々なことを考えました。
 
一人ひとり興味が違うのだから、その子の興味のある話題に置き換えて言うべきなのだろうか?
しかし、その子の好きな話題で例示しても一向にわからない子がいる事実に困惑しました。
 
図にして見せると理解出来るかも?
しかし、何回例を書いてあげても自力で問題を図に出来る様にならない子もいます。
 
そもそも勉強に興味がないのだろうか?
だとしても、その事をきちんと突き詰めてみれば、なぜ興味が持てなくなるのかを解決しなくては何も変えられない、という事になります。
 
そして、なにより、勉強が嫌い!興味がない!というのは自分の中にある感覚と完全に食い違うのです。
 
知らなかった事を知るのは面白い!
何かがわかるって楽しい!
 
子供は、全く何も出来ない赤ん坊からいろんなことが出来る存在、つまり大人になっていくのですから、これはごく自然な感覚だと思うのです。そうでなければ、話せるようにすらならないでしょう。
 
それどころか、大人だって新しい何かを理解して習得する必要はあるのですから、人間にとっての一生自然な感覚のはずです。
 
一体何が、子供たちからこの感覚を消し去ったのだろう?
 
手を焼く生徒について、塾長と話をしている時に、ある法則を教わりました。
塾に対して、面倒な要求をして来る親、特にお父さんが面談に来る子は、ほぼ違いなく学習障害だった。と。
 
そんな経験をいつくか重ね、なぜ差が出るのかを知りたいという欲求がどんどん大きくなるのを感じました。
 
そして、理解力や読解力、考える力、地頭力などについて、ネットでひたすら調べ始めました。
 
その結果、答えが見えてきたのです。
 
次回に続く。