知りたい!の源

京大卒の塾講師が感じた様々な事を書くブログ

遊べば遊ぶほど賢くなる遊び方。

勉強ができるタイプの子は、要領がよく、なんでもすぐできるようになる事が多いです。

この要領の良さはどこからくるのか? 結論から言うと、遊ぶことで身についたのです。遊びで身についたやり方を、勉強にも使っているだけです。

しかし、ただ遊べばよい、というわけではありません。

遊び方には主に二つのタイプがあります。 ひとつは、決められたルール、与えられた目的をそのままこなす遊び方。こういう遊び方では、一瞬で飽きます。やったことがないので一応やってみるけど、ほとんど続かないです。一瞬で刺激がなくなるので、次々と新しいものを欲しがります。

もうひとつは、自分のやりたい事を実現しようとする遊び方です。これこそが賢くなる遊び方です。むしろ、学びそのものです。 自分がやりたいのだから、すぐ飽きたり、簡単に諦めたりしません。

では、遊び方の違いはどこからくるのか? それは、自分で決めて自分で工夫する事は良い事だ、という考え方に触れてきたかどうかです。

やりたい!と子供が言った時、ダメ!ムリ!という否定だけでは無く、どうすればうまくいくと思う?という言葉が続くと、子供には応援されている事が伝わります。欲を言えば、失敗させてあげられる余裕があれば、失敗させてあげて欲しいです。

失敗をした時、ここまではうまくできてるね!次はどうすればうまくいくかな?と、さらに尋ねてあげてください。 失敗したらもうすべて終わりなのではなく、まだやってもいいと伝われば、またチャレンジします。そのうち、うまくいくためには、何を失敗から学べばいいかがだんだんとわかってくるでしょう。そして、色んなことに挑戦するようになれば、新しいことでも最初から何に注目すればうまく行きやすいかがわかってしまう時が来ると思います。 もちろん、子供と落ち着いた会話が成立する関係である事が前提ですが。

まとめると、要領の良さは、やりたい事を実現しようと工夫するのは良いことだと知っている証なのです。