知りたい!の源

京大卒の塾講師が感じた様々な事を書くブログ

素直さ(信じる力)と疑う力

理解力がある子を見ていると、基本的にまずは言われた通りやってみよう、という素直さを感じます。大人がわざわざ教えてくれるくらいだからそこそこいい方法なんだろう、と信じる事ができます。

しかし、そこで終わりません。 自分にとって、もっとわかりやすい考え方が他にもあるかも知れない、と疑いはじめます。 それをさがすために、より深く知ろうとするのです。

信じる力と疑う力。 真逆のように感じますが、どちらも同じところから来ています。 それは、 「人それぞれ考え方が違うのが当たり前で、本当に正しいことなんて存在しない」 という世界観です。 考えが違うのが当たり前だから、まずは他人の考えを聞いてみようと思います。 また、考え方は人それぞれなのだから、その考え方を受け入れるかどうかは自分で決めよう思って、自分の頭で良し悪しを考え始めるのです。

一方で、 「絶対に正しいものを誰かが知っていて、それ以外は正しくない」 という世界観の人がいます。 こういう人は、教わったことがちょっとでも理解できないと、その大人が間違っているか自分がアホか、のどちらかになってしまいます。 自分が正しいと思えば、教わったことを一切無視して自分のやり方しか受け付けません。 自分がアホだと思えば、ごまかすために必死に相手をけなしたり、やる気をなくしてどうやってその時間をやり過ごそうかと考えはじめます。

子供に対して 私が絶対に正しい という態度で接していませんか?

子供のまえで他人の悪口を言って 私の方が絶対に正しい という態度をとっていませんか?

もしかしたら、子供の知性に影響してるかもしれません。